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2016年 07月 20日
「Odyssey of Iska 1984」 49.アルヘシラス グラナダを朝早く発ち、そのまま南下して昼過ぎにアルヘシラスに着いた。 スペインの最南端、言うなればヨーロッパの端っこまで来たことになる。 湾を挟んで対岸には霧にかすむジブラルタルの岩山が見える。 そしてジブラルタル海峡を渡ると向こうはアフリカだ。 とうとうここまで来てしまった・・・ 旅をしていて初めて感慨を覚えた。 ヨーロッパ放浪を始めた頃はアフリカに渡ることまでは考えていなかった。 だが、スペイン、アンダルシアを旅して、ムーア人やイスラムの香りに惹かれた。 この海を渡ればモロッコだ。ムーア人やイスラムの源流に触れることができるだろう。 チケットを買った。 船が出るまでの間、軽いランチを取りながら霧のジブラルタルを見ていた。 出航した。 そして船は快調に海を走った。西に傾く陽に照らされながら。 船上を走る風がとても心地よい。 海の向こうに霧にかすむ赤銅色のアフリカ大陸が見える。 だが、あれはセウタでモロッコではない。スペイン領だ。 船が出たアルヘシラスもスペイン領だが、対岸のジブラルタルはイギリス領だ。 ヨーロッパとアフリカは植民地化や戦争を繰り返してきたので領土の帰属問題はとても複雑だ。 領土や国境などを気にするのは強欲な人間の仕業で、鳥や風や雲にはまったく関係ない。 私は鳥や風や雲になりたい。 旅をしながらずーっとそう思った。 やがて船は夕暮れのタンジェの港にゆっくり入った。 これからモロッコの旅が始まる。 何の準備も情報もない。 ぶっつけ本番の自分が試されるのだ。 おもしろい。やってやろうじゃないか!! かずま
by odysseyofiska4
| 2016-07-20 21:32
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