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2014年 06月 28日
![]() 「Odyssey of Iska 1984」 36.マドリード(3) 同じホテルに他にも2人の日本人がいて、すぐに友達になった。 一人は文部省のユネスコ職員のYさんで、ニューヨーク勤務が終わって日本に帰る途中、スペインに立ち寄ったとのこと。ヨーロッパを旅行するアメリカの若者が皆持ってる「地球の歩き方」の種本になった黒いガイドブックを持ってて、いろんなことを教えてくれた。 (マドリードのアイスクリームのランキング表はとてもおもしろかった) もう一人はロンドンから来たM君で、彼もなかなか好奇心おう盛で楽しい人だった。 このほか、M君が偶然知り合った若い日本人女性やお年を召した日本人画家(福沢一郎のことを「アイツが」と言っていたので、相当偉い人なのかもしれない)も入れて、多い時は5人で食事をしたり、フラメンコを観に行ったりした。 一人旅をずっとしてきた私にとって団体で動くのは逆に新鮮だった。 サン・イシドロの祭はマドリードの至る所でやっていたが、マヨール広場はそのメイン会場で、必ず何かの催しをやっていた。広場は完璧に閉じられた長方形で、サン・マルコ広場の開かれた感じに比べると窮屈で堅い感じがした。 スペイン王朝、というかスペイン人は、時々権力を笠に意外なくらい堅苦しい時もあるから不思議だ。 スケッチをしようと思ったが描く物がなかったので、落ちてた雑誌に描いた。(私は実際、描く物は、新聞紙でも五線譜でもメモ帳でもコースターでもナプキンでも何でもよかった) 画家の先生から変な奴だと思われた。 みんなで夕食を食べた後、再びマヨール広場に行ったら、その日の催しが終わった後で、清掃車が広場に入ってきた。バリバリバリ〜と凄い音がして、地面の至る所に投げ捨てられているワインの瓶を砕きながら回収した。 夜10時頃みんなでバルに行った時も驚いた。床に紙ナプキンが所狭しと落ちている。食べて汚したのや口を拭いたのを誰もゴミ箱に入れずポンポン床に捨ててるのだ。 その上を歩いてカウンターまで行き、ショーケースに入った魚介のマリネを小皿に取ってもらい、それを肴にワインを飲んだ。さすがに紙ナプキンを床に捨てる気にはならない。 きっと閉店後の清掃は凄いことだろう。 フラメンコを観に行った。 観光客向けのタブラオで、それなりにおもしろかったが、カルロス・サウラの映画「カルメン」(アントニオ・ガデスの踊りとパコ・デ・ルシアのギターが凄かった!)を東京で既に観ているので、こんなものかと思った。 それに気づいたのか、隣で観ていたスペイン人に英語で感想を聞かれた。正直に言うと、本物が観たかったらセビージャに行けと言われた。フラメンコの学校があるそうだ。ジプシーのフラメンコはもっと凄いぞ!と言われた。 私は元からアンダルシアには強く惹かれているので、「必ず行く」と答えた。 ただし、それは少し先の話になりそうだ。 ジャズも2回聴いた。 ジョー・ヘンダーソン4とモンティ・アレキサンダー3+1。 どちらも600円くらいで、信じられないくらい安い。 (ちなみに7月に北部のサン・セバスチャンで開かれるジャズフェスでは、ウェザー・リポートが1200円、マイルスが1350円で聴ける!! だが、その時はたぶん別の所を旅していて、さすがに来ることはないだろう) ジョー.ヘンダーソンはひどかった。 やる気があるのか、ないのか、なにしろ演奏に気が入ってなく、サックスの音も最悪、吹くフレーズもほとんどクリシェで、とうとう最後まで聴くことなく出てしまった。 それに引き替え、モンティの出来はすごく良かった。 ゲストのブラディ・バスのテナーも悪くはなかったが、それよりトリオになってからの3人のきびきびしたインタープレイは筆舌に尽くし難い。リズムがドラムではなくパーカッションだからか、まるで3人でスポーツを演ってるかのような爽快さだ。 私はデビュー当時のスティールドラムを多用したカリビアンなモンティしか知らないので、びっくりした。 他にも楽しいことはたくさんあった。 パスポートが再発行されてもこのままマドリードにいたい気分だった。 だが、それと同時に、私は盗まれた物を探しに、というよりは盗んだ犯人の顔を見に、もう一度バルセロナに行きたいと強く思うようになった。 かずま ![]() ■
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by odysseyofiska4
| 2014-06-28 22:12
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