フォロー中のブログ
検索
以前の記事
2017年 05月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2015年 07月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2014年 11月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 06月 2011年 10月 2011年 06月 2011年 03月 2011年 02月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2014年 06月 21日
「Odyssey of Iska 1984」 34.マドリード(1) チャマルティン駅には定刻の8時を少し過ぎて着いた。 マドリードは快晴でさわやかだった。 最初に日本大使館に行った。すぐに大使の部屋に通された。 パスポートの再発行の書類を渡され、前のパスポートの番号や発行年月日を訊かれた。 ここで信じられないことが起きた。 それまでパスポートの番号は一度も覚えたことがなく、ホテルのフロントでそれを書く時はいつもパスポートを見ながら書いていた。 だが、無くなったらそれが「MG24408‥」とスラスラ出てきたのだ。 しかも発行年月日まで。 日本からの送金は来週初めにしか受け取れないから、それまで私が君にポケットマネーを貸そう、と言って大使は1万ペセタを貸してくれた。借用書を書いた。 次にVISAのTCの再発行手続きをするため住友銀行のマドリード支店に行った。 ここでも信じられないことが起きた。 日本で購入したTCの番号が書かれたシートを渡され、このうち使用済みの番号をチェックしてくれと言う。だが、使用の度にチェックはしなかったし、しかも端から順々に使っていったわけではないので、それを正確に特定することはほぼ不可能だった。勘で書いたが、合ってるのは良くて6、7割だろうと思った。 だが、それから1週間後、ほぼすべてが再発行された。違ってたのは2枚だけだった。 人間には誰でもピンチになると作動する特別な能力が備わっていると昔聞いた覚えがあるが、それがまさに作動したのだ。 外に出ると気持ちがよかった。 「地球の歩き方」で何人かが薦めているホテルを探してグランヴィア通りを歩いた。通りの外れ近くにそれはあった。通りに面してエレベーターしかない不思議なエントランスだ。 11階に上ってフロントで聞いたらラッキーなことに空きがあった。パスポートの代わりに盗難証明を見せると、それはお気の毒にととても親切だ。とりあえず1週間滞在することにした。 窓の向こうに王宮が見える。部屋も私には少し広過ぎるくらいだ。これで、朝食付きで1泊2400円くらい。ラッキーのラッキーだ。 シャワーを浴びて着替え、ランチを食べに外に出た。 Gran Via。 そのまま訳せば「大通り」だ。 だが、私にはそれが「偉大なる人生」と感じるくらい、この通りが多いに気に入った。 歩いていてとても楽しい。 特にファサードがおもしろい。基本的にはバロックだが、いろんな物がごちゃまぜに合わさってって、それがいかにもスペイン風だ。 また、いろんな店があって、見ていて飽きない。 人出も多く、活気がある。 坂道のアップ・アンド・ダウンも変化に富んで楽しい。 ホテルをここに取ったのは大正解だった。 坂道を上った所にある2階のレストランに入った。 冷えたサングリアとガスパチョが最高だ。パエリャとサラダもなかなか美味い。デザートやコーヒーもグッド。これで1000円くらい。気に入ったので、釣りはそのままチップであげた。 サングリアを大きなカラフェで飲み干したので気持ちが大きくなった。 さあ、これからプラドを征服しに行こう! そのまま歩いてプラド美術館に行き、ゴヤとベラスケスを堪能した。 次の日から「ラス・メニーナス」は修復のため1年間観れなくなった。 また、私がマドリードに来た日から守護神サン・イシドロの祭が始まり、闘牛やジャズ・フェスティバルなどいろんな催しが始まった。 ほら、みろ。 神様は俺をマドリードに行かせるために、バルセロナでああいう遊びをしたのだ。 そう、思った。 その後も、バルセロナ事件の話をする度に多くの人から、 「大変でしたね。もう、スペインは懲り懲りでしょう?」と言われた。 冗談じゃない!あの事件でスペインは俺のスペインになったのだ。 そう、思う。 かずま
by odysseyofiska4
| 2014-06-21 20:36
|
ファン申請 |
||