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2011年 10月 24日
「Odyssey of Iska 1984」 13.パレルモ 列車がシチリア島に入った所でアメリカ人の凸凹コンビは降り、ふたたび一人旅が始まった。 数学の難題を解決した後のようにさわやかな気持ちだった。 外を見ると痩せた大地が続く。ところどころにオリーブも見える。 そのうち海岸線を走り始めた。 なだらかなカーブを描きながら列車は快調に走り続け、やがてパレルモに着いた。 駅前広場に出ると予想以上に威厳と格式を感じた。町中を歩いても同様のものを感じる。 さすが、マフィアを生んだ町は違う(と妙な感心をする)。 だが、事実だから仕方がない。 歩いていて、2つのかわいい四阿風のキオスクに出会った。 とてもエキゾチックで、東方の匂いがする。 久しぶりにスケッチをした。 イタリアのほぼ南端まで来たので、私はそろそろイタリアを出てギリシャへ渡ろうと考えた。そのためにはあまり長居はしたくない。 その日のうちにパレルモを発ち、ナポリ経由でブリンディジに向かうことにした。 パレルモの町を短い時間でできるだけ観ようと思った。 駅前から出ている一番長い距離を走りそうなバスに飛び乗った。 行き先はどこでもよかった。 バスは町中をひたすら北に向かって走り、30分程して終点の港町に着いた。 別にすることはなかったので、そのままバスの中にいた。 すると運転手が、なんで降りないんだ?というようなことをイタリア語で言った(たぶん) 私は、また駅に戻って、食事をして、すぐに列車に乗るんだと英語で答えた(が、彼がわかったかどうかはわからない) その代わり、彼は「そうか、お前はジャポネーゼか」と言いながら、安心して足元に隠してあった赤ワインのボトルを水代わりにゴクゴク飲み始めた。 バスの運転手が飲酒運転!?!? 驚いた。で、そのあと彼はゴロンと横になり、発車時刻まで寝ていた。 私も外に出て発車時刻を待つことにした。 道路で子供達が遊んでいる。 日本でもやってる「けんけんぱ」(長崎では「けんぱた」)のようなものだ。 じっと見ていると、私もやれ!とリーダーの女の子が言う。 やるとみんな喜んで今度はワイワイ寄って来る。 「けんけんぱ」の絵を描いてリーダーの女の子に「サインして!」とペンを渡すと、映画俳優のように思い入れたっぷりにサインし、それを丸く囲って、どうだ!と返してきた。 君は将来、ジーナ・ロロブリジーダになれるよ! かずま
by odysseyofiska4
| 2011-10-24 23:36
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